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  昔、給料は現金でくれた。
夫はお金が入った給料袋を妻に手渡す。妻は恭しく頂き神棚に上げる。
拍手を打った後にそれを食費、光熱費、教育費、貯金、亭主のこづかい、自分のへそくりなどに分ける
その日はちゃぶ台に刺身とか、とんかつとか
ちょっと豪華なおかずとちょうどよく人肌の温かさにお燗された銚子が並ぶ。
機嫌のいい父に子どもは尊敬の眼差しを向け、黙々と箸を動かす。

うわぁー なつかしいなぁー 向田邦子の世界。いいなぁー。

今はどうだ。コンピューターのお陰か、せいか、全部振り込み。銀行の通帳には味気ない数字が並ぶ。 ATMにいけば、暗証番号を盗まれないようにしろとか、
しょっちゅう暗証番号を変えろとか恐ろしい警告。この暗証番号。ぼくみたいな年寄りには
こたえるのよねぇー。えーーとなんだっけ? 
誕生日はダメだし、電話番号も危険。そうそう中学のときの受験番号に変えたんだ。
**** ひゃぁーこれが間違っている...(汗)ジャーン。
後ろは長蛇の列。結局おろせず...おろおろ。ぐやじい。

やはり「現金主義」がいい。
キャッシュ。札びらを切る。いいねぇー。
腹巻からでっかいビニールの 鰐皮の財布。
ねぇーちゃん いくらだい?
そうかい。ごちになったよ。
なになにつりはいらねぇーとっときな。
あばよ! 
寅次郎の世界。 いいなぁー。

ぼくの講座、今年の11月で10年目。いろいろやってみたが、いま一番いいと思うのがこの
寅さん方式」というシステム。メリットと
デメリットを三つずつあげてみますね。
メリット
@
費用対効果がわかる
現金で払うときに、この講座、それだけの価値があったのかどうか? ううっと一瞬考える。
これがいい。この金で本やセーターを買ったほうがよかったのではなかったか?
ラーメンなら5杯位食えるのにぃー。飯を食ったときと同じ。
1回ごとに費用対効果を考えやすい。
A
シンプルである
休んだら払わなくてすむ。効果が無ければ辞めればいい。
先に振り込んでおくと「先生と相性が悪いので辞めますから、お金返してください」
とは言いにくい。「事情で会社を変えたので遠くなってしまって、出られません」これも解決。
単純で分かりやすいのだ。シンプル イズ ベスト
B
自立心がつく
「自己投資」これが成長のキーワード。自腹を切る。なんでもかんでも「会社もち」はやめたいね。
独立自尊が大切。自立していない人はまず、成長の見込みはない。
会社からの振込みが出来ないシステムだから、ここに来る人はみんな自分の意志で行動する。
その潔さにぼくは惚れている。
デメリット
@
抑止力がきかない
高額を払ってしまったのだ!だから休めない!会社が払ったのだ。出欠を報告される!
だから 休めない!先払いが抑止力になって出席。
「現金当日払い」は自己管理が甘くなる危険がある。
A
面倒だ
毎回払うのは面倒。いちいち封筒を用意したり...
それと、お金をつかっちゃってない時がある。
B
儲からない
これ、経営者側からの論理。「現金当日払い」は経営の不安定につながる。
入会金をとり、 「えーとあなたのレベルですと30時間、30万円ですねぇー先払いです」
休んでもあなたのせいですよ。このシステムで英会話学校は繁栄してきた。
先払いはカードで払うのと同じ。心理的に抵抗感がない。
経営者にとってはおいしいシステム。受講者にとってはおそろしいシステム


2005年


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