|
「もう少しゆっくり、落ち着いて食べてください!」「なにかわたしまであせっちゃって、
ご飯が喉につかえそうになります....」うちの山の神、キヨコの叱責。
今、家の中で一番の早食いは犬のハッピー。次にぼく。あとは猫ども4匹が続く。
猫は卑しくて、缶詰の中に手をつっこんだりしているから、終了までに時間がかかる。
昔は食いながら話をしたり、ゆっくりたべると怒られた。
黙々と食う。ひたすら食う。
まずくても、味噌汁と
一緒に掻きこむ。おかずが無くなっても沢庵をぽりぽり
噛みながら、卵入り味噌汁をぶっ掛け、音を立てて
喉に中に流し込む。
「木枯らし紋次郎」を見たとき
「俺だ !」と叫んだ。
「お百姓さんが汗をながして作った米、一粒も残しては
いけません」時折、明治生まれの母が静かに諭す。
昭和19年の生まれ。子どもの頃の食卓は貧しかった。
米、味噌汁、おかず一品、たくわん、番茶。
おかずは
塩鮭か鯵の干物、コロッケの類。肉はほとんど食え
なかった。テレビがでてきた頃から
食卓にもあがって
きたように思う。裸電球の下で ちゃぶ台を囲む。
黙々と食べる。だから、子どもでも
5分くらいで終わる。
そんな習慣が10年も続くと
体に染み込み、くせが
直らないのだ。写真は隣の
光ちゃん(左側)と
早食いして、ほっとしている
ところ。今、光ちゃんは
「糖尿病」、ぼくは「メタボ」。

|